ジョギングやLSDで体力はしっかりついてきますが、それだけでは心肺機能が一定のところで
停滞してしまいます。
「スピードを出す練習をやったほうが速く走れるんだろうけど、キツそうだしやり方がよく分からない」
というあなたに、初心者ランナーでも気軽に取り組めるトレーニングをお伝えします。
それは「ウィンドスプリント」というトレーニングです。
ウィンドスプリントをおこなうことで、よりラクに呼吸が出来るようになったり、
スピードが出るフォームを手に入れることができます。
ウィンドスプリントとは?
「Wind=風」「Sprint=速く走る」
風を切るような速さで走るこのトレーニングで、JOGやLSDなど一定のリズムで走るだけでは高められない
速い動きや心肺機能の向上をはかります。
50~150mほどの距離を、7~8割くらいの力でダッシュするトレーニング。
主にJOGやLSD後に取り入れることで、スピードを出すための動き(動作)が自然と身につけられる。
また、血液循環が良くなり溜まった疲れを取ってくれます。
初心者ランナーのトレーニングはJOGやLSDが中心になる分、動きの小さいフォームになりがちなので、
ウィンドスプリントを取り入れてスピードの出るフォームを作っていきましょう。
ガツガツ走る練習ではなく「なんちゃってスピード練習」という感覚で気軽に取り組んでみてくださいね(^^)
どんな効果?
・スピードを出しやすいフォームが手に入る
→JOGばかりだとフォームが小さくなりスピードが出にくいため、ウィンドスプリントで大きな走りをするとダイナミックな走りが出来るようになります。
・心肺機能を向上させてくれる
→心拍数が上がるため、心肺に負荷を与えられます。
・速く走るために必要な筋肉が鍛えられる
→ゆっくり走るだけでは得られない筋肉の刺激が入ります。
・練習のマンネリ化を防ぐ
→JOGばかりでは、ペース変わらずマンネリ化してくるので、速い動きを入れることで新鮮さが感じられます。
・レース前のウォーミングアップなどにおこなうとスタートから体が動く
→事前に心拍数を上げておくことで、スタート直後からスムーズに走れるようになります。
・大きな動きをすることで血液の循環が良くなって、体の疲れが抜ける
→全身に血液が巡らせることで疲労を早く取り除けるようになります。
実践方法
①トレーニング前後
トレーニング(レース)前におこなう場合の目的
→心拍数を上げておくことで体が動きやすくなる
トレーニング後におこなう場合の目的
→JOGやLSDのみではフォームが小さくなるため、ウィンドスプリントで大きな動きを入れておくことでスピード向上、フォームの修正ができる
②JOGやLSDの合間にウィンドスプリントを入れるのもアリ
JOGやLSDのペースで走っている時に50mや100m、信号で止まらないためにそこだけダッシュするなどでもOKです。
坂道や電柱と電柱の間など目標物を目安に走るのもいいですよ(^^)
③共通事項(①②)
・走る距離は50~150mほど。初心者は50mからでもOK。
・全力ではなく7~8割程度の力(追い込むトレーニングではない)
・序盤はゆっくり、徐々にスピードを上げていく
・最後は急に止まらず、少しずつペースを落としていく
・休みながらおこなってもいい(呼吸が整ってからでも◎)
・本数は3~5本程度(初心者向け) 慣れたら5~10本
・週1~2回で十分
ウィンドスプリントで気を付けること
・トレーニング前に実施する場合でも、いきなり心拍数を上げるのは体に負担がかかる
解決策→5~10分ほどJOGをしてから取り組みましょう
・調子いいからと全力で走らない
解決策→1本1本を全力で走ると疲れだけが残るので、7~8割の力で走りましょう
・体に痛みがあるときはやらないこと
解決策→痛みの原因と対処をおこなう
まとめ
JOGやLSDのトレーニングばかりでは、記録は頭打ちになってしまいます。
トレーニング前後にいつもと違うスピードで走ることにより、
体に刺激が入りスピードを出すための動きが作られていきます。
まずは1本からでもいいので、ぜひチャレンジしてみてください!
「なんちゃってスピード練習」は初心者でも楽しめるトレーニングですよ~
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