痩せるためには色んな手段と方法があります。ランニングも1つの手段です。
暑い中サウナスーツ着て走ったり、何枚も重ね着してみたり・・・
ただ、痩せるためにランニングを始めたものの、「痩せない」という声が実際あります。
この記事では、「走ってたくさん汗かいているのに痩せない」という方向けに、
その理由と対策方法をお伝えします。
たくさん汗をかいても、水分が抜けているだけ!
ランニング中にたくさん汗をかいて、ウキウキしながら体重計に乗ったら、
「マイナス〇㎏落ちた!」と、大喜びしているあなた、とっても危険です(^^;
その落ちた体重のほとんどは体内の水分が減っただけです!
人間が汗をかく大切な理由
生理的現象で、体温が上昇していかないよう調節してくれています。
汗をかけなくなると体温が上がって熱中症などで倒れてしまうってことです。
だから、水分不足になると体温調節がうまくできなくなります。
水分不足で起こる症状
では、水分不足になると具体的にどういった症状になるのか。
体内の2%の水分が無くなるとすでに危険な状態と言われています。
水分損失率 | 症状例 |
---|---|
1% | 大量の汗、喉の渇き |
2% | 強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇 3%を超えると、汗が出なくなる |
4% | 全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労および嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心 |
6% | 手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇 |
8% | 幻覚・呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱 |
10~12% | 筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全 |
15~17% | 皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直 |
18% | 皮膚のひび割れ、尿生成の停止 |
20% | 生命の危機、死亡 |
出典:水分損失率と現れる脱水諸症状の関係、日本体育協会、スポーツと栄養、108ページ、表7
水分不足になると血液循環や基礎代謝が低下し、余計に痩せにくい状態となってしまうので、
水分補給は本当に大切です!
涼しいウェアを着て、水分はこまめに補給しよう!
体重が減っても水分が失われてはいけないということが、もうお分かりいただけたかと思います。
また、体重が減るということは筋肉量も落ちてしまいます。
筋肉が落ちてしまうと基礎代謝(休んでいる間でもカロリーを消費している)が下がるので、
食事を抜いたりして筋肉量を落とす行為は絶対避けましょう。
体重を減らすならば、水分でも筋肉でもなく体脂肪を減らすことが大切です。
通気性の良いウェアを着て、快適に走ろう!
少しでも長くランニングを続けて脂肪を燃焼したいなら、涼しいウェアで走ることが大切です。
たくさん汗かいて水分不足になれば、まともに走ることができません。
その結果、体調を崩してしまうとカロリーを消費するどころか運動不足になって振りだし・・・
というオチが待っています。
水分補給は少量をこまめに!
暑いとガブ飲みしたくなりますよね。
でもちょっと待ってください!ガブ飲みすると内臓に負担がかかって、体内で処理が追いつかず
パフォーマンスが落ちたり、摂りすぎて尿として流れていってしまいます。
そうしないために、普段の生活ではコップ1杯100ml~200mlを目安に飲むようにしましょう。
筆者の場合、ランニング中は天候にもよりますが20~30分置きに1回は摂るようにしています。
経験談:レース後の頭痛
真夏におこなわれる北海道マラソンで30℃近くにもなると、かなり危険な気象条件です。
筆者は暑さにさほど強くないので、水分補給はレースの前からしっかりと摂っていたし、
レース中も各給水ポイントで補給していました。
しかし、高温下のレースでは必然と水分が抜けていっていて、レース後半になると体に力が入らなかったり、
頭がボーっとしてきたのです。
そのままゴールして水分補給したものの、夜遅くまで頭痛に襲われました。
日差しを避けるためにランニングキャップも被っていましたが、それでも追いつきませんでした。
中には倒れるランナーさんも結構いらっしゃるので、軽度の熱中症で済んだほうです。
水分不足になると、思うように走るのは難しいと感じたレースの1つでした。
気を付けていてもなってしまうので、暑い季節は常に水分補給を心掛けましょう。
まとめ
寒さは着込めばなんとかなりますが、暑さだけは対処する方法が限られてきます。
ノドの渇きを感じた時点で、すでに脱水症状の兆しと言われているので、その前に摂取する意識を
持って行動していきましょう!
体重を落としたいからと無理やり汗をかいても、良いコトはほぼ無いので、
走りやすいウェアとこまめな水分補給で暑い夏を乗り切りましょう(^^)