・ランニングを始めたいけど、どのシューズを選んだらいいか分からない
・周りの人から勧められたけど、自分に合っているか分からない
私も走り始めた頃は、どのようなシューズを履いたらいいのか分からず、
単に「ランニングシューズ」と書かれたシューズを履いていました。
20年前はそれで良かったかもしれませんが、現代はたくさんのメーカーが様々なタイプのシューズを販売しています。
この記事を読むことで、初心者の方がシューズを選ぶ際のポイントが分かります。
初心者は必ず試し履きをしよう!
まず、どういったシューズを選ぶという話の前に、実際に店頭に足を運んで試し履きしてみましょう。
感覚も何も分からないのに、ネットで購入するのが間違いではありませんが、1度履いてみることで、自分に合っているかどうか確認できます。
買ってから返品して郵送料をムダに払ったり、セール品などは返品不可のこともあるので、そうならないように気を付けたいですね。
店頭に商品が無い場合の対応
たまに、履いてみたいシューズがお店に置いてなかったりすることがあります。
そういった時は、知人で持っている人がいれば履かせてもらいましょう。
周りにそういう人がいなければ、ネットでそのシューズについてのレビューを見たりして、その情報を元に判断するしかありません。
ですが、上級者向けのシューズでも無い限りは、ほとんど店頭に置いてあると思いますので、最寄のお店に問合せてみましょう。
また、NIKE.comで購入した場合、一部商品を除き、使用した後でも返品できるサービスがありますので、
もしNIKEのランニングシューズを試してみたい方は、1度試してみるのもありです。
絶対やってはいけない、失敗するシューズ選び
次に、シューズ選びの際に初心者が失敗しやすいポイントをお伝えします。
ポイントはこれ以外もありますが、まずはこの5つを押さえておけば間違いありません。
①スニーカーはダメ、ゼッタイ
ランニングするのに、時々スニーカーを履いて走っている方を見かけますが、めちゃくちゃ損してます。
スニーカーだから走れないってことではありませんが、ランニング用は通気性もクッション機能もスニーカーと比べ物にならないくらい性能が違います。
初心者の方こそ、ランニングシューズを履かないとケガのリスクが高まります。
②人気のシューズだから大丈夫ということはない
今や厚底ブームで、箱根駅伝などTVに映されるシューズはほとんどNIKEのシューズですね。
アシックスやミズノ、NB(ニューバランス)など他のメーカーも追随しているので、これからますます競争が激化していくことでしょう。
厚底を履けば初心者でもベテランランナーでも速く走れるかもしれません。
ただ、どんな人でも足の形状などによって、そのシューズが合うかどうかは分かりません。
去年行われたマラソンのMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)においては、天満屋の前田穂南選手は非厚底で見事1位に輝きました。
出典:毎日新聞
このように、トップランナーでも厚底を履く人履かない人がいますので、初心者ランナーの方も、
流行に流されず自分に合ったシューズを選ぶことが大切です。
③ジャストサイズまたは大きすぎるサイズを選ばない
サイズがちょうど良すぎると、指を痛めたり特に親指の爪先を何度もぶつけて爪が割れたりすることがあります。
実験で10㎞レースを1度走ったことありますが、密着している分たしかにスピードが出やすかったのですが、途中から爪が痛くなって集中できず、ゴール後は爪の下に血が溜まってました。
また、大きすぎるサイズを選ぶのもオススメしません。
シューズの中で足が動き過ぎて、爪が何度もシューズの先にぶつかったり、何よりも着地が安定せず身体に負担がかかって故障のリスクが非常に高くなります。
かかとも浮いて靴擦れしたり、ソックスのかかと部分に穴が空いたこともあります(笑)
④クッション性だけを注視しない
「初心者の方こそクッション性が大事ですよ」ということを耳にしますが、たしかに間違いではありません。
着地の衝撃をやわらげてくれることは重要な部分です。
しかし、着地時に加わる力と地面からの反発力は等しいので、
あまりクッション性がありすぎると、返ってくる力も弱々しいので、
足が踏ん張らないといけなかったり、フォームが沈みやすくなって疲れが早くやってくるでしょう。
そういったことからも、クッション性だけを1番に考えてシューズを選ぶべきではないと考えます。
⑤価格やデザインで選ばない
初心者の方の中には、続けられるかどうか分からないから、
安いシューズなら何でもいいという方、カッコいいシューズが良いとか、
そういった考えもあると思います。
どうせ走られるのであれば、こういった考えは一旦ストップして、しっかりと自分に合ったシューズを見つけましょう。
試し履きする時にチェックするポイント
ここでは、実際に店頭等でシューズの試し履きをする際に、何を意識してチェックしたらいいのかを解説します。
では順番に解説していきます。
①カカトと足の甲の締め付け感
カカトの部分がしっかりと固定(ホールド)されていて、¨遊び¨が無い感覚を確認しましょう。
また、足の甲はキツすぎるとランニング中に痛めてしまって苦痛にしかならないので、靴紐を調整してみましょう。
②ソール部分
着地衝撃を軽減してくれるソールは、厚めで耐性の強いものが良いでしょう。
例えば、ソファやベッド、砂浜を歩くのと同じようなイメージをしてみてください。
どれも着地時に支点が定まらず、返って筋肉の緊張状態を生みやすくなりますよね。
③〇時間向けシューズをアテにしない
店頭やお店のHPなどに、「このシューズは〇時間以内で走られる方向け」という表示があります。
もちろんメーカー側も購入者が分かりやすいように明記しているのだと思いますが、それらはあくまでも一定の基準であって、
必ずしもそれらのシューズに縛られることはありません。
例えばサブ4(4時間切り)向けのシューズでもサブ3(3時間切り)を達成される方もいます。
ですから、まずは1度履いてみて、ご自分に合うシューズを見つることが大切です。
初心者はシューズを何足持つべきか?
正しい答えは存在しませんが、経験則から週1~2回程度の練習量であれば1足でも良いでしょう。
週3回以上であれば初心者の方でも最低2足は用意されることをオススメします。
1足のシューズを連続で使い続けると消耗が早くなるので、出来れば2足以上が目安です。
段々走る頻度、距離が増えてきた時の場合
ランニングが習慣化され、段々と走れるようになってくると、シューズの消耗がより激しくなります。
ベテランランナーになるほど、JOG・スピード練習・ペース走・レース用など3~4パターンに分けて、
それぞれ2~3足ずつ用意される方もいます。
1人で10足近くも持つと、玄関が大変なことになり、もしご家庭をお持ちの方であれば家族から白い目で見られるかもしれません(笑)
買い替え時は?
使用すれば当然シューズもすり減り、買い替えをする時がきます。
その目安としては、アウトソール(靴底。グリップ力)の摩耗であったり、
ミッドソール(アウトソールとインソールの間。着地の衝撃を軽減してくれる部分)はシワのようなものが見えてきたら、
買い替えるタイミングだと思ってください。
500㎞走ったら替えるべきとか、800㎞まで大丈夫というシューズもあると思いますが、
走り方や路面状況、製造してからかなり年数が経過して劣化した場合など、様々な理由によって変わってきます。
なので、走行距離は目安程度に考えましょう。
まとめ
今回は初心者が失敗しないシューズの選び方について解説してきました。
百聞は一見にしかずという言葉もあるので、最初は可能な限りお店に足を運び、自分の目と感覚を信じて、
ご自身に最も合うシューズを見つけてください。